口唇ヘルペスの治療と再発予防|初期症状・感染・早期内服(PIT)|五反田品川ひらた皮ふ科|五反田駅より徒歩7分の皮膚科・美容皮膚科

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口唇ヘルペスの治療と再発予防|初期症状・感染・早期内服(PIT)

口唇ヘルペスの治療と再発予防|初期症状・感染・早期内服(PIT)|五反田品川ひらた皮ふ科|五反田駅より徒歩7分の皮膚科・美容皮膚科

口唇ヘルペスの治療と再発予防|初期症状・感染・早期内服(PIT)

唇にチクチクする違和感や小さな水ぶくれができ、「口唇ヘルペスかもしれない」と受診される方は少なくありません。
口唇ヘルペスは疲労やストレスをきっかけに再発を繰り返しやすく、早めの治療が悪化予防につながります。

本記事では、口唇ヘルペスの症状・経過・治療と再発予防についてご紹介します。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)による再発性の皮膚のウイルス感染症です。

HSV-1は、多くは幼少期に不顕性感染すると考えられています。
初感染後、ウイルスは神経を伝って神経節に潜伏し、疲労や感染症、ストレス、紫外線暴露などをきっかけに再活性化します。
再活性化したウイルスは皮膚や粘膜に現れ、症状を引き起こします。
一度感染すると、薬を使っても身体の中から完全に排除することはできないため、再発を繰り返してしまいます。
  

口唇ヘルペスの初期症状と経過

初期では、唇やその周囲にチクチク・ピリピリとした違和感が生じます。
その後、同じ部位に赤みや腫れ、小さな水ぶくれ(水疱)が集まるように現れます。
水疱は破れて傷になったり徐々に瘡蓋(かさぶた)になったりし、約1週間程度で治癒します。

口唇ヘルペスでは、これらの症状が毎回ほとんど同じ部位に繰り返し起こることが特徴です。
目の周りでも単純ヘルペスの症状が出ることもあり、「時々ここに同じ様な症状が出ていました」というエピソードがあると、帯状疱疹と鑑別する際の手がかりの1つになります。

なお、初感染の時に発症した場合には、痛みや傷の程度が比較的重症のことが多く、歯肉炎や発熱を伴うこともあります。

口唇ヘルペスの治療方法

発症後、内服または外用薬での治療を行います。
再発を繰り返す方では、初期の違和感や痛みが出た段階で早く治療を始められると、ウイルスの増加を早期に抑えられ、症状悪化の軽減につながります。

一般的な治療|抗ウイルス薬の内服または外用

再活性化したウイルスの増加を抑えるため、バラシクロビル(バルトレックス)やファムシクロビル(ファムビル)といった内服薬で治療することが多いです。
内服開始後も、2日間は症状が悪化することがあるので、できるだけ早めに飲み始めることが大切です。
水疱や傷ができた場合には、ワセリンなどを適した外用薬を塗って傷が治りやすい環境にしてあげましょう。

一方、内服を避けたい方や、治療後に残った薬を手元に持っておきたい方は、アラセナ軟膏などの抗ウイルス薬の外用薬を毎日複数回塗布して治療し、1週間程度で瘡蓋になって徐々に改善していきます。

保険診療では、ヘルペスに対する内服薬と外用薬を同時に処方できないため、いずれかをご選択いただきます。

一度ヘルペスの診断を受けたことがある方は、いつもと同じ箇所に再発を予兆する違和感や痛みを自覚された時点で、治療の開始を検討しましょう。

Patient Initiated Therapy: PIT|再発時にすぐ内服する治療法

PITは、頻繁に再発を繰り返す方に適した、再発の初期症状を感じた段階であらかじめ処方された薬をすぐに内服する治療法です。

通常は発症してから受診して治療を行いますが、
PITでは「ピリピリする」「違和感がある」といった前駆症状の段階で、以下のいずれかの方法で内服治療を開始できます。
 ・アメナメビル(アメナリーフ)
   6錠を1回のみ内服
 ・ファムシクロビル(ファムビル)
   4錠を1回内服し、
  12時間後に残りの4錠を内服(計2回)
再発時に、1〜2回の内服のみで24時間以内に治療が完了することが特徴です。

適応となる方は、
 ・年3回以上の再発がある
 ・初期症状を明確に自覚できる(ピリピリした痛み、違和感など)
の両方に該当する場合です。

PITでは、再発の初期症状を自覚してから6~8時間以内を目安に服用開始することで、水疱形成を抑え、症状の軽減や治癒までの時間短縮が期待できます。
服用が遅れると通常治療との差は小さくなるため、再発時にすぐ内服を始められるよう、バッグなどに薬を携帯しておきましょう。

また、PITの治療を受けられる方は、ヘルペスが発症していない時期に受診して次回再発時用の処方を受けることも可能ですので、お時間がある時に受診いただければ幸いです。
1年に何度も口唇ヘルペスが出るけれども、忙しくてなかなか病院を受診できない」という方は、PITという治療選択肢もありますので、一度ご相談ください。

スポーツと口唇ヘルペス|紫外線や感染に注意が必要な競技

屋外スポーツでは紫外線が再発のきっかけになることがあります。
海や雪上では反射された紫外線が加わり、標高が高い場所では空からの紫外線量自体が増えるため、注意が必要です。
特に長時間の屋外活動(マラソン、ゴルフ、テニス、ロードバイク)や、マリンスポーツ(ヨット、サーフィン)、雪上のウィンタースポーツ(スキー、スノーボード)、高地環境での競技(登山、クライミング、トレイルランニング)などでは、日焼け止めやリップのこまめな塗り直しが重要で、UVカット機能のあるネックゲイターなどの活用もおすすめです。

また、ラグビーやレスリング、柔道などのコンタクトスポーツでは、顔や頭で口唇ヘルペスを含めた単純疱疹(HSVによる感染症)が見られることが多く、Herpes gladiatorum (格闘技ヘルペス)と呼ばれることもあります。
チーム内で集団感染が起こることもあり、発症時は早期治療と接触を避けた練習に切り替えるなど、適切な対応が必要です。

ヘルペスの再発を恐れずにスポーツを楽しめるよう、紫外線対策に加え、再発時は早期受診やPITによる内服を始められるように予め準備しておくことが大切です。
また、ヘルペスの再発は疲労のサインでもあるので、休息をとることも症状コントロールのポイントです。

最後に

口唇ヘルペスは、忙しい時や大切な時期に症状が出てしまいやすい疾患です。
頻繁に再発を繰り返す方や、すぐに病院を受診できない方も、早期治療やPITによって再発時の負担を軽くすることができます。
口唇ヘルペスでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 口唇ヘルペスはうつりますか?
A. 水疱がある時期はウイルス量が多く、接触により感染する可能性があります。特に水疱が破れた状態の傷や、滲出液には注意が必要です。
タオルや食器の共有を避け、患部に触れた後は手を洗うなど、基本的な接触感染対策が大切です。乳幼児や免疫が低下している方への接触には留意しましょう。


Q2.
口唇ヘルペスの再発の原因は何ですか?予防方法はありますか?
A. 睡眠不足や過労、強いストレス、発熱、紫外線などが再発のきっかけになります。
そのため、適宜十分な休息を心がけ、紫外線を浴びる機会が多い方は日焼け止めなどで対策を行いましょう。
日焼け止めについては、屋外活動の場合はSPF3050PA+++++++で、ウォータープルーフの耐水性があるものや紫外線防止効果のあるリップを、こまめに塗り直すことがおすすめです。

執筆:五反田品川ひらた皮ふ科 平田佳子
皮膚科専門医として、一般皮膚科から美容皮膚科まで診療しています。
症状や患者さんのライフスタイルに合わせ、
一緒により良い皮膚を目指す診療を心がけています。
品川区の五反田・大崎・高輪エリアで皮膚科・美容皮膚科をお探しの方は、
どうぞお気軽にご相談ください。

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