肝斑とは|原因・他のシミとの違いから治療まで|五反田品川ひらた皮ふ科|五反田駅より徒歩7分の皮膚科・美容皮膚科

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肝斑とは|原因・他のシミとの違いから治療まで

肝斑とは|原因・他のシミとの違いから治療まで|五反田品川ひらた皮ふ科|五反田駅より徒歩7分の皮膚科・美容皮膚科

肝斑とは|原因・他のシミとの違いから治療まで

しみや肝斑のご相談を頂いた際、診察の場面で
「肝斑と思っていたら別のシミだった」「肝斑とは思わなかった」
ということがよくあります。
肝斑は再発や悪化を繰り返しやすく、長年お悩みの方も少なくありません。

治療では、肝斑の成り立ちを理解したうえで、スキンケアや内服治療などの継続が大切です。
今回は、肝斑の特徴と見分け方、悪化させないスキンケア、内服・外用・施術の位置付けや注意点についてご紹介します。

肝斑とは|特徴と他のシミとの違い

肝斑は30代から50代の女性の方に見られやすく、老人性色素斑(日光黒子)やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などとは異なるタイプの色素斑です。
ただ、実際には見分けが難しい場合や、肝斑と他のシミが混在しているケースも少なくありません。

典型的な肝斑は、

・淡い褐色の色素沈着で、輪郭がぼんやりと境界不明瞭

・頬骨の周囲に左右対称に出やすい

・目の周囲を避けている

この3点が特徴です。頬の他にも、額からこめかみ、口の周りなどでも現れることがあります。
また、はっきりとした肝斑でなくても、頬に淡い“くすみ様”の色ムラがみられることがあり、
こうした皮膚では肝斑に近い状態でメラノサイトが活性化していると推測されています。

肝斑を引き起こす主な3つの要因

肝斑の原因は、

紫外線

皮膚への摩擦や刺激

女性ホルモン

3つが主です。
肝斑が生じやすい部位の皮膚は比較的厚さが薄く、外的刺激の影響を受けやすい傾向があります。
そこに紫外線や摩擦、ホルモンバランスの変化が重なることで、メラニン産生が亢進し、茶色い色ムラとして現れると考えられています。

また、他のシミの特徴については別の記事で紹介しています。

肝斑治療の3原則|正しいセルフケアと内服

肝斑の皮膚は非常にデリケートなため、治療の土台は次の3つです。

1皮膚をできるだけ擦らないこと

2徹底した紫外線対策

3)  炎症とメラニン産生を抑えるトラネキサム酸の内服

この3つを基盤に、他の内服・外用・施術治療を、症状や経過に応じて行います。

スキンケアや紫外線対策の具体的な工夫

◯悪化させないスキンケア
摩擦は肝斑悪化の大きな要因のため、次のような場面では注意しましょう。
・マッサージ、クレンジング、洗顔
・化粧品や美容液、日焼け止めの“塗り込み”
・タオルでの擦過
・マスクと皮膚のこすれ
スキンケアは「塗り込む」より「やさしく押さえる」が基本です。

◯紫外線対策
・日焼け止めは十分量をこまめに塗り直す
・つばの広い帽子で顔全体を日陰に
 (※キャップは頬下や口周りに日差しが当たりやすい)
・日傘は外側はシルバー・白系、内側は黒系が理想
 (紫外線の反射と、照り返しの吸収効果)
UVカットマスクは頬の摩擦に注意
・サングラスやUVカットメガネで、目から入る紫外線対策も
 (目に入る紫外線は、脳を介して肌のメラニンを増やす原因になります)

肝斑では遮光を徹底しても皮膚の中で炎症性サイトカインがしばらく残存することがあります。
そのため、内服やスキンケアで継続的に炎症を抑えることが大切です。

肝斑への積極的な治療

内服治療|トラネキサム酸を中心に

先ほどの摩擦と紫外線対策を徹底した上で、トラネキサム酸の内服は有用性が示されている代表的な肝斑治療の1つで、国内外で症状の改善効果を示す報告が多くなされています。
これに加えて、
 ・ビタミンC:メラニン合成の抑制、既存メラニンの還元
 ・L-システイン:ターンオーバー促進によるメラニン排出
を併用する方が、トラネキサム酸単独より高い改善効果を得られたという報告もあります。 

※トラネキサム酸の内服期間や副作用・注意点については、 ページ下部の「よくある質問(FAQ)」 に詳しくまとめています。

外用治療|抗炎症とメラニン排出

日々の外用治療は、目的に応じて選択や組合わせをして行います。
先ほど述べた炎症やメラニン産生を抑えるケアに加えて、加齢や紫外線の影響により、30代以降は皮膚のターンオーバーが緩やかになる傾向があります。
そのため、メラニンの排出を促すケアも、肝斑やシミ治療では重要な役割を担います。

<表>肝斑治療で用いられる外用成分の例

目的

成分

作用・ポイント

炎症を落ち着かせる

トラネキサム酸

メラニン産生に関わる炎症シグナルを抑制します。
内服が難しい方でも取り入れることができます。

TPNa

(ビタミンE誘導体)

抗酸化・抗炎症作用により、赤みを落ち着かせながらメラニン産生を抑えます。

グリチルリチン酸

ジカリウム

マイルドな抗炎症作用があり、市販化粧品にも広く配合されています。

メラニン産生を抑える

ルシノール

メラニン合成に関わるチロシナーゼに作用し、過剰な色素形成を抑える成分です。
低刺激で、ハイドロキノンよりも効率的にメラニン産生を抑制するデータもあります。

ハイドロキノン

有効性の報告が多い一方で、刺激性皮膚炎や一過性の色素沈着を生じることがあります。
濃度や使用方法を慎重に調整します。

ターンオーバーを

整える

レチノール

表皮の代謝を促しメラニン排出を助けます。
種類や製品によって刺激性が異なるため、肌状態に合わせた選択が大切です。

トレチノイン

強い代謝促進作用を持つレチノイドで、ハイドロキノンと併用して用いられます。

施術治療

肝斑への美容施術では、メラノサイトを過度に刺激しない治療選択が重要です。
現在、代表的な施術には次のようなものがあります。

・リバースピール
表皮から真皮浅層に作用して皮膚のターンオーバーを整え、くすみや色ムラの改善を目指します。
コウジ酸やフィチン酸などの成分によりメラニン産生の抑制と還元を促す治療で、刺激が比較的少なく、内服・外用と併用しやすい点が特徴です。
リスク:一時的な赤み・ひりつき・乾燥など

・レーザー系治療(トーニング・フラクショナル)
弱い出力でメラニンに作用し、ターンオーバーを緩やかに促しながら、肌全体のトーンを整えます。
リスク:色素増強や肝斑悪化・再発、まれに白斑など

・ニードルRF
真皮の炎症を落ち着かせ、コラーゲン再構築を促すことで、ハリや肌質の改善を図ります。
肝斑に対しても、皮膚環境を整える補助的な効果が期待されています。
リスク:施術後の一時的な赤み・腫れなど

※注意が必要な施術
Qスイッチレーザーやピコレーザーによる高出力スポット照射は、肝斑を悪化させる可能性が高く、原則として避けます。
IPLは肝斑そのものの改善は期待しにくいため、周囲のシミ治療を行う場合でも、まず肝斑治療を先行させることが大切です。
(当院では肝斑への刺激に配慮した設定が可能なIPL機器(ステラM22)を使用しています。)

補足)肝斑部の皮膚で起こっている変化

肝斑が出やすい部位では皮膚最外層にある角質のバリア機能が低下し、真皮では慢性的な紫外線の影響によるコラーゲン線維の変性もみられ、皮膚自体が刺激に弱い状態にあります。
さらに、表皮で作られたメラニンが、表皮と真皮の間にある基底膜の部分的な傷害により、真皮側へ逸脱することも指摘されています。

そのため肝斑は‘‘皮膚がかよわくなっている状態’‘を背景にした色素沈着であり、

・擦らない
・紫外線を避ける
・刺激の強い治療を控える
・時間をかけて整える
という姿勢が、繰り返しになりますが重要です。

 

当院での肝斑診療

お悩みのシミが肝斑か他のシミかを皮膚科の視点で確認し、肝斑や肝斑が疑われる場合はまずスキンケアと紫外線対策、トラネキサム酸内服の3つを治療の土台としてご提案しております。
その他、リバースピールや院内で取り扱うスキンケア製品(トラネキサム酸、TPNa 、ルシノール、レチノール配合化粧品)を、状態に応じて組み合わせ、経過を確認しながらサポートしてまいります。

肝斑のトラネキサム酸内服治療に関するよくある質問(FAQ)

Q.トラネキサム酸の内服期間は?
A. 多くは12か月で変化が現れ始め、36か月を目安に継続します。13回が理想ですが、生活に合わせて2回でも効果は期待できます。

Q. トラネキサム酸が飲めない人はいますか?
A. 血液凝固に関わる作用があるため、血栓症の既往がある方や、低用量ピル等の血栓リスクを高める薬を服用中の方は、当院では内服を避けていただいています。外用剤等の代替案をご提案しています。

Q.肝斑へのトラネキサム酸内服は保険で処方してもらえますか?
肝斑の内服治療は保険適応外(自由診療)のため、薬剤代は全額自己負担でご購入いただいています。ご了承ください。

執筆:五反田品川ひらた皮ふ科 平田佳子
皮膚科専門医として、一般皮膚科から美容皮膚科まで診療しています。
症状や患者さんのライフスタイルに合わせ、
一緒により良い皮膚を目指す診療を心がけています。
品川区の五反田・大崎・高輪エリアで皮膚科・美容皮膚科をお探しの方は、
どうぞお気軽にご相談ください。

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